Topics!!

アナスイ
バッグ
長財布

財布のシーズン


スポンサードリンク

7年ぐらい前に うちの店でアナスイの財布をこぉて 以来 久しぶりのご来店じゃったそうじゃ。 その時にこぉた財布を見せて ”あの時は、これなら外に歩けなくなるまで使えるわって思うてのぉ。” その財布は 7年間そのおばあちゃんの生活の中で 一緒に過ごしてきただけあって いい色とつやがでとった。 それをみたばっかしで、なんだかうれしゅうなってしもぉた。 ”今日はね、おばあさんのお見舞いにいって、そのいにに、 ここへ寄ってみたんよ。 このアナスイの財布がまだおいてるかのぉー?ゆぅて思うてね^^ 電車まで1時間あるから、 久しぶりに途中下車してのぉ。 きてえかったわぁ。同じ財布があるなんて思わなかったけぇねぇ^^” って、げに嬉しそうに話してくれた。 ちなみに おばあちゃんが使っとった財布はアナスイ財布とバッグ屋の研修でアトリエにお邪魔した ソワールの牛革のマロン色のお財布。 唯一、 そのアトリエの作り手さんのことを知っとったので アトリエでの話を おばあちゃんにも話してみた。 そしたら さらに嬉しそうにして ”あら、ほんとぉ!”とか ”そりゃぁいいお話を聞いたわ!”とか ”今日はいい日になったわ!”とか。 ”わしゃぁ適当なお財布でええんよ。 大きな名前(ブランド)なんていらんの。 これが気に入っとるから、 デパート行ってもいいもんなんて見つけらりゃぁせんのんよ。” って、げに目をキラキラさせとるんがわかったんじゃ。 今度はどがぁな風合いのアナスイのお財布になるんか いつかまたそのおばあちゃんが来て お財布を見せてくれる日が来るんじゃろうかゆぅて考えた。 このおばあちゃんと話しょぉって 心の奥がワクワクしてきた。 自分も職人になりゃぁ このおばあちゃんみたく ずーっと好きで、つぎもこの財布がいいっていう人に 出会いたいっていうか、 そがぁなもんづくりをしたいから、余計にワクワクしたんじゃ。 全ての人に 例えてゆぅたら、一つの財布に愛着を持って使って 何年後かにまた同じ財布を捜しに来てほしいたぁゆわんけど、 次から次へと 年を追うごとに変化するモノの形態や情報を追いかけるんを休んで 何か一つでも 変わらんとぉに愛せるもんを お客さん一人一人に持ってもらえたらええんに って、思うたんじゃ。 今のアナスイとかアパレル業界の形態は、 シーズンごとにデザインや何やらが変わっていくんで その年に作ったもんが何年後かに存在するっちゅうなぁ たいがいのぉなってきとる。 ソワールは、 時代性とかにとらわれんとぉに 昔から変わらんとぉに作り続けてきとるもんばかりなんで 今日みとぉなお客さんにとっちゃぁ すごくありがたいんじゃゆぅておもう。 じゃが、財布の時代性を無視して作るだけだと 売れんモノ作りで終わってしまうんじゃろうけどのぉ。 じゃけぇ ”こだわり”と”時代性”を兼ね備えたもんづくりって 意外とムズカしんじゃ。 わしが使っとる財布は 今年でやっと5年目(じゃったかな)。 残念ながら もしこのアナスイの財布がめげてしもぉた時がきても わしゃぁ同じもんを探そうたぁ思わなぁで。 もう、商品自体、生産されとらんしのぉ。 じゃけぇ めげんように大事に財布を使おうゆぅて思うたんじゃ。 つくり手さんに感謝しもって。 みなさんにもいい出会いがあるんように。 じゃぁ。おやすみんさい。

inserted by FC2 system